環境ビジネスの盲点とは何か?

環境ビジネスの盲点とは何か?

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環境ビジネスが成長している背景は、「消費者の環境意識の高まり」といわれています。しかし、この認識が環境ビジネス成長の阻害要因になる可能性を秘めています。

 

誤解される「消費者の環境意識」

 

環境ビジネスが成長し続けている先進国は環境意識が高く、そうでない発展途上国は環境意識が低いと一般には思われがちですが、そうでもないというのが実態のようです。ドイツは環境先進国として定評がありますが、実態とは違うとのレポートが発表されました。環境問題の新指標「グリーンデックス」調査で判明し、関係者に衝撃を与えています。

 

2008年度の同調査で世界14カ国の消費者の環境意識と消費行動は、「発展途上国が上位を独占(新興国を含む)、先進国が軒並み下位」という結果でした。

 

環境ビジネスの盲点とは何か?

 

終焉の気配がある環境ビジネスブーム

 

同調査で、発展途上国は消費者の6割が「環境問題は自分の健康に悪影響がある」と感じ、その数は先進国の2倍に上ります。地球温暖化の影響で生活が悪化するとの意識も先進国より強い結果も出ています。

 

この背景には、次のような傾向を指摘しています。

 

@先進国の消費者の特徴
  1. 資源・エネルギー消費が多い、大きな家に住む
  2. 複数の車を所有、公共機関を利用しない
  3. 環境にやさしい製品やサービスを利用していない

 

A発展途上国の消費者の特徴
  1. エネルギー消費の少ない小さな家に居住
  2. 移動に徒歩、公共交通機関の利用

 

この傾向の違いは、生活水準の差と見て取れます。環境意識の違いと直結はできません。先進国は、環境地策が進んでいます。従って敏感に環境問題の脅威を感じていないといえます。この結果を踏まえて、日本の実態を見てみます。

 

「環境ビジネスブーム」が、単なるブームに終わってしまうという懸念があります。ブームでなく継続するためには、環境に優しい商品の質的、価格的な向上をさせることです。これからも環境意識を持たせ続ける努力が望まれます。

 

 

グリーンデックス
消費者の環境意識と環境行動の評価指標。米国ナショナルジオグラフィック協会と調査機関のグローブスキャンが共同開発した。グリーンデックス調査はその国際比較レポート。


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