バイオレメディエーションの未来について

バイオレメディエーションの未来について

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土壌汚染対策法の施行で汚染土壌対策事業が本格化しています。低コストで汚染浄化できるバイオメディエーションが注目されています。

 

汚染物質を分解させる微生物の力

 

バイオメディエーションというのは、微生物の力で土壌や地下水の汚染を浄化する技術の総称です。「生物による環境修復技術」と呼ばれます。1970年代、米国でパイプラインからもれた油で汚染された土壌を浄化するのに微生物を用いました。これがきっかけとなってバイオメディエーションが発展しました。

 

微生物利用方式によって「バイオスチミュレーション」と「バイオオーグメンテーション」に分かれます。バイオスティミュレーションは、土壌に元々いる土着微生物を増殖して浄化するものです。増殖には、空気、窒素、りんが用いられます。

 

汚染地域には、土着微生物が存在しないか少ない場合は、バイオオーグメンテーションです。大量培養した微生物を外部から汚染場所に散布するのです。汚染土壌の浄化場所の違いで「原位置バイオメディエーション」と「場外バイオメディエーション」に分かれます。

 

汚染土壌地域内で汚染土壌を浄化する方式が、原位置バイオメディエーションで汚染地域から土壌を搬出して地域外で浄化するのを場外バイオメディエーションといいます。

 

バイオレメディエーションの未来について。問題点など

 

いくつかの方式によって両者が組み合わされる

 

バイオメディエーションは従来の物理・化学的浄化方式と比べて、コストやエネルギー消費は少なく、温和です。自然浄化に近いので生態系には負荷がかからない特徴があります。

 

欠点は、浄化のスピードが遅いこと。高濃度汚染には不向きである。分解能力に限界があるという3つがあります。そしてさらに、安全性が確保されるほど知見もありません。まだまだバイオメディエーションには課題があります。

 

@強力な分解菌の開発

完全に分解させる分解金を開発すること。汚染現場での分解メカニズムの解明。

 

A環境影響・安全性評価システムの確立

分解菌の病原性・毒性試験、生態系への影響、分解性生物の同定と評価システムの確立。微生物以外の環境への導入物質の影響

 

国内での土壌汚染調査件数と汚染判明件数は増加しています。2007年度は732件の土壌汚染を確認しています。低コストで浄化できる原位置浄化できるバイオメディエーションが期待され実用化が急がれているのです。


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